脚本サンプル:漫画原作、恋愛系の場合

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テーマ

ラブコメ、バトル、二次創作、To Loveる、政宗くんのリベンジ

作品紹介

当作品は「To LOVEる」と「政宗くんのリベンジ」の二作品を混合させた舞台がベースとなっています。イケメンに生まれ変わって転校生デビューを果たそうとしている政宗に対して、女性キャラの鉄槌によってイケメンとしての自尊心を粉砕し、意気消沈している彼にリトが手を差し伸べる所から物語が始まります。

両作品とも女性キャラの可愛さで人気を獲得した作品ですが、彼女らの魅力が引き立つのは、主人公のリトや政宗による男としての魅力があってこそです。ならば彼ら主人公二人による、男の友情に焦点を当てた物語を展開したら面白そうとは思いませんか?もちろんBLではありません。リトや政宗がどのような友情を育んでいくのか、そして誰と結ばれるのか、一緒に見守りましょう!

創作コンセプト

 「To LOVEる」と「政宗くんのリベンジ」の世界を混ぜた舞台をベースとして、恋愛を軸に物語を展開します。時系列に関して、政宗くんのリベンジは原作スタート時から、To LOVEるは無印の原作のスタートから1年が経過していますが、ララがまだ登場していない設定です。ララは後から登場させます。リトとヒロイン達の関係性は全然進展していません。

イケメンに生まれ変わって、転校生デビューを果たそうとしている政宗を、イケメンとしての自尊心を粉砕する所から物語が始まります。政宗がリトの恋愛における兄貴分として引っ張り役を担い、リトが優しさによる人たらしと、やたら優秀な身体能力によって物理的な活躍をしていく計画です。二人の関係は、兄貴面したい弟な政宗と、引っ張られるナチュラル兄貴なリトという関係性です。恋愛ノベルゲーム風のイベントと、ララの発明品や宇宙人の襲来によってイベントを引き起こします。

好感度のシステムを設け、ターン性でイベントを用意し、イベントでの彼らの立ち振る舞いによって好感度を上下させます。期末テスト、夏休み、文化祭が固定イベントとなっており、文化祭で誰と結ばれるのかを決定します。

リトは自分から告白する形で結ばれる相手を決定します。夏休みの段階で告白対象を固定化し、もしリトの告白が失敗した場合は、物語の最後まで誰とも結ばれません。リトが対象を固定化した後に、リトに対して好感度が高い女性キャラがいた場合は、リトに告白して降られるイベントを用意します。

政宗は女性キャラから告白される形で結ばれる相手を決定します。キャラそれぞれにイベントを用意し、好感度が高いほどイベントの優先順位が高くなり、付き合う判定が出たら早い者勝ちです。

To LOVEるらしいエッチな描写は控えめに、政宗とリトの男の友情に焦点を当て、ラブコメを軸に物語を展開していきます。物語の話数は12話くらいで完結させる予定です。

脚本

ナレーション「見た目で人は判断する。世間はブサイクに対して冷たいが、イケメンであれば周りの人は優しくなるし、性格まで良いと思われる。」

校門から学校に入った政宗が、外の通路で女子グループとすれ違う

女子生徒1「ねぇねぇ、今の誰?めっちゃカッコよくなかった?」

女子生徒2「知らないの?転校生の政宗君!」

女子生徒3「2年B組だったっけ?私狙っちゃおうかな…」

政宗こっそりとガッツポーズ

政宗(…感触はバッチリだ。俺は、完璧に生まれ変わった…。いけるかもしれない、俺の計画!)

ナレーション「彼はイケメンとブサイクの身分の違いをよく理解していた。そして、自分の武器を悪用するつもりであった。憎たらしいあの女の心を奪って、復讐してやると。そして思った。今ならば、その願いはかなうと」

政宗「…ん?」

テニスに勤しむ女子生徒達を眺める

政宗(…いい脚線美だ)

【1D10:7】政宗に何らかの制裁を与える人を決めます

ナレーション「そう、彼は驕っていたのである。イケメンになったならば全てが許される。そんなものは、男の独りよがりな幻想にすぎないとも知らずに」

ヤミ「…のぞきは趣味悪いですよ」

政宗「え?」

殴り飛ばし

ヤミ「…えっちぃのは嫌いです」

政宗「…ご、ごめんなさい」

カメラ遠目。キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴る

場面転換、午前中授業のコマを早送り

屋上で一人寂しく屋上で自己嫌悪、片手に飲みかけの牛乳パック持ちながら

政宗「…早々につまづいてしまった」

牛乳パックを握りつぶす、目線を下に

政宗「ハハハ、見た目は変わっても、俺の中身はあの頃と何も変わらないらしい」

リト「なに一人でブツブツぼやいてんだよ転校生!」

政宗が顔を上げる

政宗(えーっと、確かコイツは)

リト「食べるか?これ」

購買のパンを渡す

政宗「…ありがとう。同じクラスの、結城君だっけ?」

リト「そうそう、ってよく覚えてたな!?俺たち、まだ話したことないのに」

政宗「…そりゃあクラスメートの名前くらいは、覚えてて当然だよ」

リト「いやぁ、俺まだ全員覚えきれてないんだけど…。政宗、だよな。あと、俺のことはリトで良いぞ」

政宗「そっちも俺の名前、ちゃんと覚えてるじゃん」

リト「同じクラスの転校生の名前を忘れてる方がヤベーよ。しかも編入試験満点で編入してきた転校生で、そのルックスだろ。俺の友達の猿山とか、変な事言ってたしな…」

想像の中の猿山『イケメンは爆発しろ!』

リト「ってそんな事はいいんだよ。朝からずっとそんな感じでぼーっとしてるけど、何かあったのか?俺で良ければ話聞くぜ!」

↑クラスメイトが政宗に近寄りがたく遠巻きにしてる絵を入れる

政宗「…いや、そんな大した事はないんだけどね。そりゃあ、イメチェンに成功したし、編入前はこのルックスなら、何もかも上手くいくと思ってたのですが、意外と、女性というものは手厳しいという現実を知りまして。自信が粉々に砕け散ってしまった次第で…」

後半につれて政宗が気落ちしていく感じで

リト「なるほどなぁ。イケメンでも意外と苦労するんだな」

政宗「それで、実はこの学校に安達垣愛姫という、落としたい女がいるのですが、無謀すぎたかなと思ってまして」

リト「え、お前安達垣さんの事好きなの!?残虐姫で有名な、あの!?」

政宗「残虐姫?なにそれ?」

リト「見た目は可愛いんだけど、ものすごい男嫌いでさ。告白してくる男子には、容赦ナシにあだ名をつけて撃退するからそう呼ばれてるんだ。俺の友達の猿山ってヤツも告って、『○○○』ってあだ名付けられてたんだぜ」

政宗(うわぁ)

リト「でもそっかぁ、狙いはあの安達垣さんかぁ。そのルックスでも付き合うのは、なかなか大変そうだな」

政宗「…狙ってはいるけど、好きとかそんなんじゃない」

リト「お互い片思い同士って事で、俺の話も聞いてくれよ。俺は春奈ちゃんって子の事が好きで、告白しようと思ってるんだけどさ、なかなか上手くいってないんだ」

政宗「あぁ、西園寺さんの事か」

リト「えぇ!!春奈ちゃんの事も知ってる!?ってそっか、さっきクラスメートの名前全員覚えてるって言ってたもんな…うわー、なんか照れるなぁ」

政宗「それで、西園寺さんとはどれくらい進んでるの?」

リト「えっと…会話した覚えすらほとんどないような?」

政宗「…なるほど、ヘタレか」

↑呆れ顔

リト「なっ!!お前も人のこと言えねーだろ!何があったのか詳しくは知らねーけど、女子とちょっとトラブったくらいで腑抜けになってたクセに!」

政宗「…俺もヘタレか、確かにその通りだな」

政宗(そうだよ、これくらいで挫けてどうする!俺が変わったのは見た目だけじゃない、甘ったれで無力だったあの頃にだけは戻らないと決めたんだ!)

政宗がすくっと立ち上がる

政宗「よし!リト、俺の事は政宗って呼んでくれ」

リト「お、おう。政宗?」

政宗「意中の女を落とす為に、お互いに目標を立てよう!ひとまず、そうだな…明日の昼休みに、狙ってる女を食事に誘うってのはどうだ?」

リト「うえぇ!?春奈ちゃんと一緒にご飯!!?」

~誰かが続きを書くかもしれない~

二次創作は「売れないコンテンツ」

なぜ今まで二次創作は産業として大して発展してこなかったのか?

それは「エロ同人」以外の二次創作がロクに売れないからです。エロに頼らずとも二次創作が売れるのであれば、もう既に二次創作は、著作権者が積極的に売り出したくなるような巨大産業になっています。

しかし、二次創作は魅力のないコンテンツというわけではありません。現在の世界には大量の二次創作が存在しており、そして歴史的に二次創作がムーブメントを起こして、原作の知名度を上げた例は数多く存在します。そしてそれは、ことごとく著作権者と全く関係のない場所で起きている事です。

それに同人誌ならば、市場規模は800億円もあると言われており、これはエロだけの魅力で達成した数字ではないはずです。

然るべきプロデュースで商品化をすれば、二次創作は大きな可能性を秘めています。

ところで、これからの時代はAIがライバルとなり、現状でさえ多すぎるコンテンツの量は更に増える事が予測されます。その未来において、作品が魅力的でも顧客の記憶に残らないという事態が起こり得ます。顧客はコンテンツの圧倒的な「量」に押し流されて、面白かったという経験の内容を忘れてしまうのです。

作品の魅力を忘れる事なく覚えてもらう為には、顧客に同じ作品を何度も見てもらう事が理想ですが、顧客は勉強をしたくてコンテンツを体験しているわけではないので、それは現実味の無い事です。これを解決するには、二次創作を活用してコンテンツに触れる機会を増やす事が最適解となります。

また二次創作には、コンテンツの新陳代謝としての役割もあります。これは例えるなら、歴史の二次創作である大河ドラマが新規のコンテンツとして受け入れられて、それを切っ掛けとして、該当する時代の歴史に興味を持つ人が沢山現れるようなものです。二次創作が売れたら連鎖的に原作も売れるようになるはずなので、賞味期限が数か月で切れるような新規のコンテンツを作るよりも、二次創作を当てた方が、著作権者にとっても都合が良い事は多いです。

「利益」が重要なのであれば、後生大事に著作権を守り続けても全く意味はありません。それどころかコンテンツが世間から忘れ去られて、肝心の原作もオワコン化していくだけです。二次創作による原作のイメージ悪化が嫌な場合は、二次創作ガイドラインで表現の制限をして頂ければ対応します。

もちろん自身の利益や権利を守る為に、他者に侵されてはならない領分が存在するのは当然のことですが、その境界線を見極めて、ゲーム実況のようにある程度自由化した方が、著作権者としての利益は増えます。

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