脚本サンプル:VTuber原作、バトル系の場合

あわせて読みたい
脚本の作成について 虹道楽プロジェクトでの動画化において、原則的にはTRPG形式で物語の進行を確定させて、これを元に動画制作を行う事を想定しています。例えるなら、配信をやった後に、...

元ネタ:https://www.xxxxxxxxxxx.com/xxxxxxxxxxxxx

テーマ

ホロライブ、マイクラ、ループもの、ストラテジー、タワーディフェンス

作品紹介

2023年、兎年。全世界に『ぺこビーム』が放たれた。

12年に1度のチャンスをモノにするべく、兎田ぺこらが世界征服を目指して動き出したのだ。

ぺこビームを受けた者は兎人間となり、頭から兎耳が生え、ぺこぺこしか考えられない体にされてしまう。そしてぺこビームの規模は広大で、地球全てを飲み込む事が可能な程であった。だがぺこビームは万全ではなかった。一発のビームだけで世界中の人間を完全に作り変えるには、エネルギー不足だったのだ。

しかし、ビームを浴びれば浴びるほど、着実に兎化は進行してしまう。このまま何もしなければ、再びぺこビームが放たれて、全ての人間が兎人間になってしまうのは時間の問題だろう。主食は糖度の高いにんじんにされ、公用語はぺこ語で統一し、移動はうさぎ跳びを義務付けられる、そんな未来が待っているのだ。

「総帥は吾輩だけで十分なんですけどォ?」

兎田ぺこらによる世界征服を阻止すべく、世界征服を企むもう一人の「王」が立ち上がった。

創作コンセプト

ホロライブ鯖のマイクラ配信の建築物や配信内容をベースとした舞台で、ホロライブ所属VTuberに「魔王と勇者」な関係性の配役を割り当てた物語を展開します。具体的には、

魔王→兎田ぺこら

魔王配下→秘密結社ねぽらぼ

vs

勇者一行→秘密結社holoX

ギルドマスター→ときのそら

といった配役です。兎田ぺこら率いるペコラタワー軍と、ときのそら率いるソラギルド軍に分かれて戦います。それ以外のメンバーはダイスで配役を決めたり、視聴者の意見を募ったり、配信やホロぐら等の公式ネタを取り入れる形で配役を決めていきます。

holoXは「序盤はぺこらタワーに負けないくらいにアジトを発展させること。ぺこビームの真相を解き明かしてからは兎田ぺこらを倒すことで名を揚げて有名になること」を目的に行動します。物語の開始時点では、holoXはぺこビームの真相に気付いていません。ねぽらぼは「兎田ぺこらに願い事を叶えてもらうこと」を目的に行動します。

建築物の時系列は、ソラギルドがギルドらしい形になった頃をスタート地点にします。

秘密結社は「秘密」の組織なので、一般的にはスパイのように秘密結社の存在がバレておらず、それぞれのメンバーが裏と表の顔を持って各々のコミュニティに溶け込んで生活しているという設定にします。例えば尾丸ポルカであれば、裏の顔は秘密結社ねぽらぼの構成員として、表の顔は不知火建設の副社長を兼任しているといった形です。

タワー軍とギルド軍の関係性は、お互いに憎しみ合った敵対者というよりは、所属が違う試合相手という扱いにします。ダイスの結果次第では、敵陣営と仲良くなったりする事もあるかもしれません。

物語の進行はドラクエのようなRPGというよりは、ストラテジーやカードゲームに近いイメージです。

両陣営の秘密結社をプレイヤーとして、コミュニケーションを中心とした「一般人フェーズ」と、拠点の発展や対抗陣営への攻撃を中心とした「秘密結社フェーズ」を繰り返し、両陣営とも仲間集めや資材集め、設備投資を行ってもらいます。「秘密結社フェーズ」では「勇者有利→魔王有利→勇者有利→魔王有利」といった形で一方の陣営にとって有利なイベントを交互に行っていく予定です。

最終決戦でこれまで培ってきた手札を全て出し尽くす事によって、魔王と勇者、どちらが世界の征服王に相応しいのか……平和の象徴として相応しいのか決着をつけます。

瀕死判定はアリですが、死亡判定は無しです。ただし一度瀕死になると、入院期間として次のフェーズで行動不能となり、復帰後もペナルティとして以前より瀕死の確率が上昇します。

…という一連の戦いを何度も繰り返します。一週目の主役は両陣営の秘密結社ですが、以降は最終決戦で瀕死にならなかったメンバーの中からリスナーの投票、あるいはダイスで主役を決定し、主役は記憶を引き継いで二週目を開始します。ループに「気付いた者」以外は、切っ掛けが無ければ一週目と同じ行動を取ります。「気付いた者」の行動によって人間関係や出来事が変化し、少しずつ世界の真実を明らかにしていきます。

シーズン1は24話想定で、一週目の最終決戦で決着をつける所で一旦物語を締めます。

当作品の世界設定や世界観はこのMVの影響を受けています。

全人類兎化計画はこれが元ネタです

秘密結社ねぽらぼの元ネタはこれです

脚本

ムーナが宇宙船の中で作業、コックピットのキーボードを操作している演出

ムーナ「魔王様、準備が整いました。ぺこビーム、いつでも発射可能です!」

ぺこら「ムーナ、ご苦労。くっくっく、遂にこの時が来たぺこねぇ」

ぺこらが宇宙船から地球を見下ろす

ぺこら「不相応な力を身に付け、環境を破壊し、庶民を虐げて陰鬱としている愚かな人間どもよ。このお優しいぺこら様が、貴様らに手を差し伸べてあげるぺこ」

マントをはためかせる演出

ぺこら「地球上全ての人間を、兎人間にしてやることでなァ!」

ぺこらが地球を指差し

ぺこら「これより、『全人類兎化計画』を遂行する!いけッムーナ!『ぺこビーム』をぶっ放せッ!!!」

ムーナ「了解です!」

ムーナがコックピットのスイッチを押して、宇宙船からビームが放たれて地球にヒット、画面のホワイトアウトの演出

ナレーション「この日、人間を兎人間へと作り変える、凶悪な光の奔流が全世界を飲み込んだ」

【1D10:7】全人類の兎化の進行度をダイスで決める、最大30%

ナレーション「時は2023年、兎年。12年に1度のチャンスをモノにするべく、兎田ぺこらは世界征服を目指して動き出したのだ。作戦名は『全人類兎化計画』。全ての人類を兎人間へと作り変えることで、兎田ぺこらの野望は完成するのだが……あれ?」

↑町の景色の撮影していく。ぺこらタワーの建築過程の描写→そらギルドを描写→最後の方で変化していない人間の姿を映す

いろは「…で、あの光は一体なんだったんでござるか?」

ルイ「

こより「世界中で光が目撃されたみたいだけど、特に何らかの影響があったわけではないみたいですよ。突然視界を奪われた事が原因で、2万件程度の交通事故が起きたくらいですね」

いろは「そ、それは大事ではござらぬか!?」

ラプラス「そんな事より吾輩はあの建造物にモノ申したい。なんだ明らかにでは?」

ルイ「リスペクトされて良かったじゃないですか、真似されるくらいに私達の権威もついてきたということで」

ラプラス「何も良くない!あんなのただの手の込んだ風評被害だろ!」

ラプラス「というか沙花叉クロヱはどうした!?あいつまた遅刻だぞ!!」

ルイ「ああ、そういえば『ごめんごめん~、今起きたとこです☆』って電話で言ってましたね。ミーティング直前に」

ラプラス「先に言え!」

【1D10:7】ときのそらが光の謎の情報を知っているかどうかの判定

そら「ごめんね、私にも分からないや」

そら「平和が一番だけどね~。…でもまぁ、最低限の準備は必要かな」

クロヱ「ごめ~ん、寝坊した~、建築が捗って夜更かししちゃってさ~、」ラプラス「今月だけで三回目だぞ!罰として全員分のお茶代奢りだからな」クロヱ「えー、ちょっと待ってよ!今月金欠でピンチなんですけど!」

↑ギルドに入ってくるクロヱ、その後ろの席にラミィが座っていてholoXのスパイ行為をしてる

ラミィ「…………。」

場面転換、魔王城周辺の裏道的な場所

るしあ「ふ~ん、holoXとかいうのが、るしあ達に歯向かおうとしているんだ?」

ラミィ「はい、警戒しておくべきかと」

るしあ「でもholoXなんて聞いたことないけどなぁ~。わざわざるしあ達が相手する必要あるの?」

【1D10:7】スパイ行為で手に入れた情報をラミィはどこまで話すのか

ラミィ「彼らはおそらく新米ですが、

るしあ「へぇ、あの食えないギルマスが一目おいてんだ?それは放置してたら痛い目見る事になるかもね」

るしあ「でもるしあ達はこれから忙しくなるし…、じゃあ秘密結社には秘密結社をぶつけるってことで、holoXの相手はねぽらぼに任せるよ」

ラミィ「かしこまりました、ではそのように。後で魔王様にもラミィが報告に伺います」

るしあ「んー」

【1D10:7】ラミィがぺこらと直接的に面会するかどうか、面会の確率は低め

るしあ「今はやめておいた方が良いかも。ぺこらのやつ、体調悪そうだったし。るしあが伝えておくから大丈夫だよ」

【1D10:7】噂が真実かどうかの判定。真実である確率は低め、真実の場合は後の戦闘の判定で補正が付く

ラミィ「…それは、うちの獅白ぼたんがやったことです」

ラミィ「ただいまー、あ゛ー、疲れたああああ」

↑ソファにダイブ

ポルカ「おかえりラミィ、お疲れ様。肩揉んであげよっか?」

ラミィ「おまるん助かる~、ああぁ効く~、ありがと~」

ぼたん「ラミィちゃんおかえり。

ラミィ「そういえばねねは何処行ったん?四人で作戦会議したいんだけど」

ぼたん「ねねちゃんは、なんか魔王様への挨拶練習をするとか言って屋上に行ったよ」

ポルカ「

ラミィ「ねねー、

ねね「…我が名はねねち、第五席、黄昏に染まれし者…志すは魅了セし偶像の高見、いや、真骨頂…I love Maousama…」

ラミィ「えっと、何してんの?」

ねね「ラミィおかえり~、魔王様への挨拶考えてたんだけど、どう?聞いてた?かっこよかった?」

【1D10:7】Oh!いいんじゃない?

ラミィ「まぁ、魔王様そういうの好きそうだし、ウケるんじゃない?」

ねね「ほんと?じゃあやってみよっかなー」

↑ラミィの横に座る

ラミィ「でも急にどうしたん?路線変更?」

ねね「そういうわけじゃないけど、魔王様にはゴマ擦りし得だからね~。ねね達の望みを叶えてもらうためにもさ」

↑後半はねねちではなく、夜空と黄色のスイセンを映す。↓ラミィの会話でもカメラ継続

ラミィ「ふーん、

ラミィ「いやでも、二人を待たせてるし…」

ぼたんが空から降ってくる、ポルカは屋上の扉から普通に歩いてくる。

ぼたん「ほいっと」

ラミィ「あっ、二人とも待たせちゃった?」

ぼたんがねねちの隣に座る

ぼたん「気にしないで、私達も月見たかったから」

ねね「さっすがししろん!風情分かってる~。どっかの石頭とは大違いですな」

ラミィ「おい、聞こえてんぞ」

ポルカ「まぁまぁ、二人とも抑えて抑えて、作戦会議の為に集まったんでしょ。ラミィ、ルシア様になんて言われたんだっけ?」

ポルカ「holoXだかなんだか知らないけど、新米クン達に教えてあげようじゃあないか。うちら『ねぽらぼ』が、最強ってことをさ」

~誰かが続きを書くかもしれない~

二次創作という「建前」の強み

VTuberとは、画面の向こうのアニメキャラが私達と同じ世界を共有し、コミュニケーションを取れる事が最大の魅力となっているコンテンツです。ならばVTuberを起用した物語、アニメ風の動画を創作する事によって、VTuberのアニメキャラとしての魅力を向上させる事が出来ます。

しかし、VTuberは従来のアニメのような架空のキャラとは違って、現実にいる人そのものがコンテンツです。著作権者自らが物語を創作するとなると、人間関係やファンへの配慮、使えるキャラも限られてしまい、様々な制約に縛られて自由に物語を作る事が出来ずに、面白い作品を作る難易度が高くなってしまいます。もちろん著作権者の作品には、「原作である」という二次創作では真似出来ない大きな価値があります。ただしその代わりに、著作権者自らが行う創作はあまりにも影響力が強すぎるため、無難な内容にならざるを得ません。

変な事をしてキャラ崩壊する程度ならともかく、例えばキャラ同士が本気でいがみ合って衝突するような、極端な人間関係の表現を行う事は難しいはずです。しかし多くの人を感動させるような名作というものは、尽く人間の剥き出しの感情を露わにするような、人間の激情の描写によって生まれます。

そこで虹道楽が推奨したいのが、二次創作という「建前」を利用する事です。

二次創作にはもれなく「原作とは無関係」という特性が付いてくるため、これを免罪符として、創作における表現の幅が大きく広がります。しかも虹道楽はダイスで物語の進行を決めていくので、物語の展開をダイスのせいにする事も可能です。さながらドラマ俳優のように、そのままのキャラでVTuberが様々な役を演じられるようになります。

もちろん虹道楽で創作活動を行う場合は、虹道楽ネットワークに記載の著作権者が設けたガイドラインの制限の範囲内で二次創作を行いますが、その制限下にあったとしても、原作としてではなく二次創作だからこそ可能な表現は多数存在します。

今のVtuber界にはタレントの「演技力」を発揮する為の場所が足りていません。現実のアイドルも、ドラマ出演で化けたタレントは沢山います。虹道楽の二次創作がそういった新しい切り口で、業界の発展の手助けができたら幸いです。

それからネタのリサイクルを著作権者自ら行うと「焼き直し感」が出ますが、無関係な第三者にやらせると新規のコンテンツとして映えます。キャラゲーにおいてゲームの面白さよりも「どれだけ原作の理解度が高いのか」を規準に評価されるのと同じです。ホロライブで例えるなら、ソウルキャリバーの配信においてタレントには求められていなくて、リスナーに求められている要素のことです。しかもこれをやる事によって、元ネタとなるコンテンツに聖地巡礼的な価値が付与されます。これも「再現性」が求められる二次創作の強みの一つです。

ところで私はタレントの復帰には興味が無く、これに関して虹道楽から干渉する気も関わる気もありません。ただしそれはタレントが引退しただけであって、著作権者がキャラクターの権利を手放したわけではないはずなので、キャラクターを二次創作で使うのはアリ、というより虹道楽の今後の活動の為にその前例を作っておきたいと考えています。

加えて創作の舞台の演者として、潤羽るしあはとても素晴らしい才能を持っています。嫌われない悪役として、かつ悪を悪として演出するなら、彼女が最も上質なパフォーマンスを発揮出来ると私は評価しています。おそらく彼女抜きだと物足りなくなるのと、これは私の勘ですが、ホロライブを知らない人から創作物を面白いと思ってもらうには、彼女の存在がかなり重要な予感がしています。

今もファンによって卒業した彼女らの二次創作は作られており、それが受け入れられているのですから、著作権者による自称二次創作でなければ十分受け入れられます。著作権者では社会的な立場や体面を考えると不可能な表現が、二次創作なら出来てしまう、これを二次創作の道理にしてしまいましょう。

とはいえ、虹道楽の利を追求する為にこれをやっていますが、虹道楽が出来るのは可能性を示すまでであり、切っ掛けを作る以上の事は出来ません。表現の許容範囲を決めるのは著作権者自身なので、著作権者が気に入らないならそれでも構わないと考えています。ただし、ルールを決めるのは世間の風習や社会的なモラルではなく、著作権者自身です。赤の他人の意見ではなく、自分の意思でルールを決めて頂けると幸いです。

あわせて読みたい
脚本の作成について 虹道楽プロジェクトでの動画化において、原則的にはTRPG形式で物語の進行を確定させて、これを元に動画制作を行う事を想定しています。例えるなら、配信をやった後に、...

You cannot copy content of this page